「旅」を考えるとき、人は何を期待するでしょうか?
「新たな風景や人との出会い」「その土地のグルメ」「その土地の文化や風土へ触れる」等々、旅への期待感や求めるものは実に様々だと思います。

ちなみに、50代サラリーマンへのアンケートで「退職したらしたいこと」のダントツ第一位は「旅」だということですが、これは、勤め人時代にはしにくい、ある程度の期間(少なくとも4日以上)の旅だと思われます。なぜなら、日帰り旅や1~2泊の旅なら、勤めていても連休や土日を使ってできるからです。

海外旅行なら4、5日以上の旅は当たり前ですが、「国内旅行」を想定したらどうでしょうか?
旅を趣味にし、これまでも勤めながら連休や有給休暇などを利用して一週間程度の国内旅行をしてきたという旅マニアの人は別にしても、多くの方は、旅の荷物や疲労などを考慮し、一週間以内、それも34日や45日程度、また旅の目的地も、一カ所ではなく、複数個所を巡る旅を想定するのではないでしょうか? もちろん、時間的に余裕がある熟年層や退職者の方々なら、「4日以上かけて一カ所をじっくり見たい」という方もいらっしゃるとは思いますが、多くの場合、「ある一定の広さを持ったエリア(例えば九州、北海道、四国、山陰・山陽、東北など)への旅」を思い描くのはないでしょうか? 

また、男性の方が退職後の旅を考える時、よく耳にするのは、「これまで支えてくれた妻へのねぎらいの意味も含め、夫婦二人でゆっくり旅をしたい」という旅への想いです。
ただし、国内旅行に限って言うなら、そうした想いの底にあるのは、ありきたりの団体旅行や添乗員付きのパッケージツアーと言うより、どこかスペシャリティがあり、プライベート感がある旅ではないでしょうか? その証拠に、最近増えてきた「豪華特別列車の旅」などは、発売・即完売という状況で、利用者の多くは経済的にゆとりがある熟年層だということです。

そうした熟年層、とくに退職後の旅を思い描いていらっしゃる方にアドバイスしたいことがあります。それは「目的意識(テーマ)と達成感があるゴージャスな旅をしましょう!」です。

あくまで国内旅行に限っての話ですが、同じ旅をするなら、帰ってきたときに、ある種の達成感が抱け、知的好奇心が満足できる旅であり、ある程度のスペシャリティが実感できる旅です。

そこで、「達成感とスペシャリティがあり、知的好奇心が満足できる旅」を前提に、具体的な例をあげて考えてみましょう。

達成感という観点から例に挙げるなら、九州や北海道などのエリアを限定し、そのエリアをぐるっと面で周遊する旅が考えられます。これならば、「九州(あるいは北海道)を体感してきたぞ!」という達成感が抱けます。方法としては、九州や北海道まで飛行機で行き、空港からレンタカーという手もありますが、空港からの車の運転がちょっと不安ですし、億劫ですね。そこでおススメなのは、飛行機を使わず、初めから列車を利用した旅です。幸いなことに、日本はJRなどの鉄道網が発達していますので、旅の移動手段(交通手段)としては非常に便利です。

さて、次に達成感と共にテーマを持った旅です。これはこれまで述べたエリアの旅とは違い、全国を視野に旅を考えるプランです。

例をあげるなら、一回の旅で「日本三景を全部巡る」とか、「日本三大夜景を全部見る」とかいった「国内ベスト3を全部巡る旅」などです。4泊5日程度でそれが可能かどうかは別として、こうしたテーマを持てば、帰ってからの達成感が大きいはずですし、毎年、「次はどんなテーマで旅をしようか」という旅への期待感も膨らみ、「毎年1回か2回は、こんな旅をしよう」と、それから先も旅への楽しみとモチベーションが続くことでしょう!

最後は「スペシャリティ」です。列車の利用は前述しましたが、旅の移動手段である列車にスペシャリティや、より大きな満足感・快適さを求めるのは非常に重要です。

そこでおススメするのがグリーン車を使った列車旅です。新幹線などのグリーン車をうまく使えば、4泊5日程度でも、かなり遠くの、そしてかなり広範囲の移動が可能であり、グリーン車の快適さも満喫でき、ある程度のスペシャリティを抱くことができるのはないでしょうか。

「グリーン車は、費用が大変じゃないか」と思われる方もいらっしゃるでしょう。でもご心配なく。JRには「フルムーン夫婦グリーンパス」というチケットがあり、ご夫婦二人の合計年齢が88歳以上なら、JR全路線(「のぞみ」と「みずほ」を除く)のグリーン車を5日間乗り放題で二人の合計運賃84,330円という安さなのです。

 こうしたグリーン車の旅、達成感のある旅、テーマのある旅に興味がある方は、本サイトの、コンテンツをぜひご覧ください。スペシャルな旅への想いが芽生えることでしょう!

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